小樽運河倉庫街 旧篠田倉庫

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小樽歴史的建築物の数々

世界に名を知られた豪商たちの倉庫から日本の近代建築を代表する建築物まで、小樽が最も輝いていた時代に思いをはせ散策を愉しんでみては?

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◆小樽市庁舎

小樽の有力者土肥太吉の10万円寄付を機に新築されました。設計は成田幸一郎以下の市建築課で、土肥秀二もかかわったといわれています。外壁はタイル張りで、正面入口の車寄せ部分とその周辺を茨城県産花崗岩積みとした近代建築です。正面上部に彫刻を施した6本の柱を配し、内部中央階段の正面はステンドグラスで彩られ、重厚な市庁舎となっています。

建築年:昭和8年  構造:鉄筋コンクリート造

日本銀行旧小樽支店

◆日本銀行旧小樽支店

設計者は、日本銀行本店や赤煉瓦の東京駅を設計した辰野金吾である。煉瓦造であるが外装を石造風の装いにまとめている。ドームの曲線と重厚な外観が調和してひときわ荘重な姿を誇っており、小樽を代表する建造物である。

建築年:明治45年  構造:煉瓦造

旧安田銀行小樽支店

◆旧安田銀行小樽支店

この建物は戦後富士銀行が継承した後、昭和45年から新聞社の社屋となりました。ギリシャの建築様式をもった昭和初期の典型的な銀行建築で、重量感あふれる円柱が特徴です。道路拡幅に伴い、平成13年に建物が後方に曳家され、同時に外観も修復されています。

建築年:昭和5年  構造:鉄筋コンクリート造

旧三井銀行小樽支店

◆旧三井銀行小樽支店

正面の外壁に石積みの5つのアーチを連ね、軒に彫刻を施したルネサンス様式の建物です。石は岡山県北木島産の花崗岩です。内部は、吹き抜けに回廊が巡り、天井に石膏彫刻の模様が飾られています。関東大震災後に耐震構造の指針となった最先端の構造(鉄骨の周りに鉄筋を配してコンクリートで固める)が用いられました。設計は曽禰中條建築事務所(曽禰達蔵・中條精一郎)です。平成13年には三井住友銀行となりましたが、翌年、支店統合のため営業を終えました。

建築年:昭和2年  構造:鉄骨鉄筋コンクリート造

旧越中屋ホテル

◆旧越中屋ホテル

越中屋は、明治30年代以降の英国の旅行案内書にも載った旅館です。この建築は外国人利用客のための別館で、国際貿易港小樽を象徴する建築のひとつです。正面から見る姿は、中央にある縦2列のベイウィンドウや両脇の丸窓と垂直の窓割りなどが特徴です。また内部にちりばめられているステンドグラスに第一次大戦後のアール・デコ様式の影響がみられます。設計は倉澤国治です。

建築年:昭和6年  構造:鉄筋コンクリート造

旧小樽商工会議所

◆旧小樽商工会議所

北海道の発展に寄与する小樽経済界の拠点です。設計は土肥秀二、施行は萬組で、いずれも地元の手によるものです。外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には、土佐産の大理石が用いられています。昭和初期における鉄筋コンクリート造の建物として貴重なもののひとつです。

建築年:昭和8年  構造:鉄筋コンクリート造

旧三井物産小樽支店

◆旧三井物産小樽支店

戦前の道内事務所建築の代表作で、当時の建築思想を示す国際建築様式の単純明快な意匠です。設計は、松井貴太郎(横河工務所)、施工は大倉土木でした。黒御影石の貼られた玄関や1階の壁は、2階以上の白色タイル壁と鮮やかなコントラストを見せ、新鮮な印象を与えます。玄関ホールは琉球産大理石で内装されています。

建築年:昭和12年  構造:鉄筋コンクリート造

旧篠田倉庫

◆旧篠田倉庫

本倉庫は小樽運河の海側に建ち、連続した倉庫群を形成する主要な建造物です。煉瓦の壁は、周辺の石やコンクリート壁に対して景観のポイントになっています。構造は、内部の柱や梁を木で組み立て、外壁に煉瓦を積み立てる木骨煉瓦造で、小樽の同規模の倉庫では数少ない事例です。運河沿いの壁は、平成8年の改修工事で新しい煉瓦に取り替えられていますが、古い色合いになるよう工夫が施されています。

建築年:大正14年  構造:木骨煉瓦造

旧塚本商店

◆旧塚本商店

この建物は、近江(滋賀県)出身の呉服太物商の店舗として建てられました。小樽では、明治37年の稲穂町大火で市街地を焼き尽くしたことから、防火構造の建物が普及しました。この建物も防火のために、外壁をコンクリートで塗り固め、出入口や窓を防火戸で覆う工夫が施されています。

建築年:大正9年 構造:木骨鉄網コンクリート造

田中酒造店

◆田中酒造店

田中酒造店(店主田中市太郎)の店舗として昭和2年に建てられ、以来、今日まで営業を続けています。かつての酒造店の店構えを残した数少ない建築で、正面の軒下は、腕木を手前に迫り出す「せがい造り」になっています。大正、昭和初期にかけて、この形の屋根が小樽の木造商店に多く見られました。昭和初期の和風店舗が商品の販売、展示をかねながら修復、活用された良い例といえます。

建築年:昭和2年  構造:木造

旧日本郵船株式会社小樽支店

◆旧日本郵船株式会社小樽支店

この建物は、明治39年、日本郵船株式会社が小樽支店として新築したものです。設計は工部大学校出身の佐立七次郎工学博士で、当時としては最も新しい石造洋風建築です。新築後まもなく、日露戦争の講和条約による樺太の国境画定会議が小樽で開かれることになり、この建物の2階会議室において両国代表による会議が開かれ、隣の貴賓室で祝杯が交わされました。昭和30年、市がこの建物を譲り受け、小樽市博物館として使用していましたが、昭和59年から62年にかけて保存修理工事を実施し、営業室、会議室、貴賓室などを往時の姿に復元しました。

建築年:明治39年  構造:石造2階建

旧日本郵船(株)小樽支店残荷倉庫

◆旧日本郵船(株)小樽支店残荷倉庫

旧日本郵船(株)小樽支店と同時にこの残荷倉庫も建設されました。工部大学校第一期卒業の左立七次郎の設計による、一連の建築として貴重なものです。マンサード屋根の小屋組、壁の石積みの仕様などは、支店社屋と共通しています。平成14年に屋根全部と正面外壁部分が改修され、周囲の景観に調和させています。


建築年:明治39年  構造:石造

日本石油株式会社倉庫

◆日本石油株式会社倉庫

小樽運河周辺には、明治から大正期にかけて木骨石造の倉庫が軒を連ねていました。本倉庫は、その典型的な建物です。小屋組は、クイーンポストトラス(対束小屋組)と呼ぶ洋風の構造です。二本の束(対束)が陸梁(ろくばり)の中央付近で左右対称に建てられています。

建築年:大正9年  構造:木骨石造

旧右近倉庫

◆旧右近倉庫

明治20年代としては大規模な倉庫で、小屋組にはクイーンポストトラス(対束小屋組)が用いられています。隣の旧広海倉庫、旧増田倉庫との景観は、かつての倉庫街の面影を残しています。妻壁の//は北前船主・右近権左衛門の店印「一膳箸」で船の帆柱に掲げられた船旗にも使われました。平成7年正面の壁が強風で崩れましたが、翌年に現在の姿に修復されています。


建築年:明治27年  構造:木骨石造

旧広海倉庫

◆旧広海倉庫

加賀に拠点を置いた海運商広海二三郎は、本倉庫を大規模な石造りで建築しました。この土地は、かつて手前まで海岸が迫り、正面の右手の方向に鉄道施設があったことから、海陸ともに荷物の輸送と貯蔵に最適な場所でした。本建築は、荷を積み入れるための奥行きのある長方形で、採光のため屋根の中央と両側に段差を設けています。出入口のアーチは、壁面のアクセントとなっています。


建築年:明治22年  構造:木骨石造

旧増田倉庫

◆旧増田倉庫

小樽運河北端に建つ大規模な木骨石造倉庫です。右隣に旧広海倉庫、旧右近倉庫と大規模な倉庫が並び、切妻面を連ねた小樽港独特の壮観な石造倉庫の往年の景観をしのぶことができます。平成9年に大規模な修復工事が行われています。


建築年:明治36年  構造:木骨石造

渡邊酒造店

◆渡邊酒造店

梁川通りの角地に建ち、この地区のランドマークとなっています。建物の外壁に褐色のタイルを張り、軒先には雷文や卵と槍の模様をつけ、2階窓上には酒樽の看板を掲げています。店内には、天井に模様を型押しした金属板を張り、壁に鏡を飾るなど、昭和初期のモダンなデザインを伝えています。


建築年:昭和5年  構造:木造

手宮機関車庫と転車台

◆手宮機関車庫と転車台

明治18年竣工の現存するわが国最古の機関車庫。創建時は「煉化石造機関車室」。設計者は、当時の農商務省北海道事業管理局炭礦鉄道事務所鉄道科長・平井晴二郎。室内は、間仕切り壁で東側に1室、西側を車両2台分の空間に区分している。西側の室内は、中央に石造り八角形の柱を建て、小屋梁を設けている。東側の1室は機関車を吊り上げて修繕することができる構造とするために、壁厚を増し、小屋組を補強している。レンガは「フランス」積み。


建築年:明治18年  構造:煉瓦造

北海製罐倉庫

◆北海製罐倉庫

大正10年から昭和10年にかけて建てられた鉄筋コンクリート造の工場群であり、近代建築の特徴を見せながら、現在も操業を続けている。運河の竣工当初に建てられた工場群は、運河の盛衰を見守ってきた重厚さを周辺に漂わせている。


建築年:大正10年  構造:鉄筋コンクリート造

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